2014/08/01

しおがま文化大使鶴田美奈子さんよりエッセイが届きました

ドイツの暮らし ~しおがま文化大使・鶴田美奈子さんエッセイ~ Vol.16

***ワールドカップ、悲喜こもごも*** 



 サッカーのワールドカップ、今回もいろいろなドラマを残して終了した。
 
 当事者や熱狂的なサポーターのそれは当然に予想されるものであるが、ワールドカップともなると、サッカーに無関心な人たちにおいても悲喜こもごものドラマが見られる。

 それはドイツ戦がある時である。それもグループリーグの時からだ。試合の時間に合わせて、重要な予定が変更になるのだ。近くの中学校では保護者会の時間が大幅に繰り上がって、その直前の変更に出席できなかった父兄から後日、学校に対してかなりのブーイングが出たらしい。その学校は学期末テストの最中でもあったのだが、なんと準決勝のドイツ対ブラジル戦のあった次の日は、授業が2時間も遅れて始まることになり、テストは延期。ドイツでは試合が夜中の時間帯にあるので、ドイツ戦をじっくり観ることへの計らいだったようだが、そういうことが職員会議で即決というのだから、すごい。生徒たちは大喜びだったそうだ。

 それだけドイツ国民は自国のチームに期待していたということである。その願いは充分に叶った。なんたって優勝したのだから。ブーイングを出した保護者たちもかなりの確率で機嫌が直ったに違いない。


 


ワールドカップ決勝戦の前に、学校側から送られたメールに添付された写真。食べ応え、いや見応え充分な決勝戦となった。



 
 
2014.7.18 鶴田美奈子
 

 
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